『101回目のプロポーズ』 愚直な愛ほど強い

公開日: : 最終更新日:2014/04/28 TVドラマ

99回お見合いをしてる冴えない中年男が、
婚約者を亡くした美女を好きになってしまうというお話です。

万年フラれ男を演じるのは武田鉄矢。
美貌のチェロ奏者役に浅野温子。
脚本は野島伸司。
1991年にフジテレビ系列で放送された月9ドラマです。

結婚式当日に愛する人を失った浅野温子は、
それから3年もの間そのことをずっと引きずったまま暮らしていた。

そしてある日、母が強引にお見合いをセッティングで出会ったのが、
99回お見合いをしてもまだ結婚出来ないブサイク中年の武田鉄矢。

こうしてドラマはスタートします。
浅野温子のやさしい励ましの言葉に
「脈あり!」と勘違いしてしまった武田鉄矢は大暴走。
恋の暴走機関車と化して一直線に突っ走る。

はじめは武田鉄矢の存在を煙たく感じていた浅野温子ですが、
やがて彼のひたむきな想いに胸を撃たれ、
少しずつ心を開いていく。

と、ブサイク中年の恋が奇跡的に叶ったかと思われたある日、
死んだ婚者そっくりの男が浅野温子の前に現れます。
強力なライバルの出現で武田鉄矢の恋に黄色信号が点灯。
この絶体絶命の試練をどう乗り越えていくのかが後半の見所です。

ありふれた美女と野獣ものの恋愛ドラマではあるけど、
それぞれの役者さん達がいい味を出していて、
ドラマが非常に楽しいものになっています。

主役の武田鉄矢とヒロイン役の浅野温子はもちろん、
武田鉄矢の弟役の江口洋介が兄思いのナイスガイで、心が温かくなります。
恋敵役の竹内力もはじめは武田鉄矢を貶める嫌な奴だけど、
最後は負けを認める潔さを見せます。

それにこのドラマはただの美女と野獣ものではありません。
冴えない人生を送ってきた中年男が、
愛によって生まれ変わる物語でもあるんですね。

しつこく付きまとう勘違い中年の武田鉄矢を鬱陶しく思った浅野温子は、
ボーナスを全部馬券につぎ込むようなワイルドな男が好きなどと
無理難題を突きつけて追い払おうとします。

それを真に受けて本当にボーナスで馬券を一点買いしちゃう武田鉄矢。

浅野温子の発した言葉によって会社のセクハラ上司に立ち向かい、
リストラされてしまったりもします。
さらにはピアノの練習をしたり、司法試験にチャレンジしたり。

ただの恋愛ドラマではなく、
消極的に生きてきた40男が美貌のヒロインに恋をして成長を遂げるという、
そういう話でもあるんですね。

この人間的な成長と恋愛模様が上手く絡まるから面白いし、
ドラマも大ヒットしたのだと思います。

99回お見合いしてフラれ続けた男が、
美人の音楽家と結ばれるなんて都合の良すぎる話だけど、
視聴者を説得するだけの力が『101回目のプロポーズ』にはありました。

これほど一途な想いを貫く男って単純に凄いなと思うし、
こんな風に誰かに愛されてみたいと誰でも夢見てるのではないでしょうか。

ドラマの中の武田鉄矢のように誰かを愚直に愛すれば、
釣り合わない恋だって実るんじゃないか。

ちょっとだけそんなふうに信じてしまいそうになる
ファンタジックな恋愛ドラマです。

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