『潔く柔く』 同じ傷を抱えたもの同士は結びつく

公開日: : 最終更新日:2014/04/28 マンガ

長澤まさみ主演で映画化にもなった大人気まんが。
私の大好きないくえみ綾さんの作品です。

いくえみさんの作品は、コテコテの恋愛漫画よりも内容が大人っぽく、何より出てくる男子がすごくかっこいい!すなわち大人が読んでも楽しめるものが多いです。

その中でも、長編となったのがこの『潔く柔く』映画化されたということでおわかりかと思いますが大ヒットし、まんがが出たばかりの頃はブックオフでも高かった!!

そんなまんがの中身はというと、主人公の女の子カンナは中学生の時に幼馴染みのハルタを交通事故でなくして以来恋ができずに大人になる。そして出版社で働く中で、同じような過去をもつ禄に出会い、お互いの傷を癒しながら惹かれていく。そんなお話です。

ハルタを失ったことで、その時に約束をしていたという責任や自分が幸せになってもいいのか…という葛藤は、同じく、幼い時に自分だけ命が助かってしまったという罪悪感を抱える禄にすごく伝わり、その問題を一緒に乗り越えながら、相手の強さや優しさに包まれ心を開いてゆく…。まさに、同じ傷を持った2人だからこそ、結ばれるのではというのが1番の感想です。

これは原作まんがのお話ではありますが、実生活においても同じ壁がある2人は惹かれ合うというのは良くあることではないでしょうか。

例えば、障がい者同士の夫婦などもよくテレビで特集されていたり。片親に育てられたとか、家庭に恵まれずに育った人同士が惹かれあったり。人の痛みがわかる…これってすごく癒されますし、自分と同じように悩み苦しんでいると、助けてあげたいって余計おもいますよね。

このまんがでは、カンナは美人でたくさんの男性に言い寄られたりするのですが、頑なに男性と関わろうとしません。過去を知るまでは特に禄のことは反発するくらいの存在だったのです。

そこを乗り越えて結ばれたのはやはりお互いの過去があったから。そう考えると、マイナスなことでも、マイナスとマイナスでプラスになるっていうのは本当のことですね。

また、このまんがでは、カンナと禄の他にも様々な登場人物の恋愛も描かれています。そのすべてが同じ傷をもった…という内容ではないものの、何か心を改めさせられるような、硬い心が柔らかくなるような話が多いです。

コンプレックスを抱える人物が多く出てくるので、誰かしら自分とかぶるのか、共感しながら読み進めることも。

そう言った意味でも、やはり『同じ傷』の同志は強く結びつくのでしょう。

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