『ラブ・アゲイン』 何よりもかけがえのないもの

公開日: : 最終更新日:2014/05/29 映画

高校時代に初めてつき合った魅力的な女性との間に子供ができ、そのままゴールイン。20年間幸せにやってきた、そしてこれからもずっと幸せであるはずだった。

しかし、妻が浮気をし、離婚を考えていると口にした。

どうして…どうしてなんだ?どこで一体歯車が違ってしまったのか。

妻は家を出た。主人公のキャルは1人寂しくバーで酒をあおって、妻が寝とられたことを繰り返しつぶやいていた。それを見ていたイケメンの遊び人ジェイコブが、妻に後悔させるほどいい男になれと言う。

そして、そのための指南をしてやるとも言った。

それで妻が戻ってくるならとジェイコブの話に乗り、キャルはいい男になるためのトレーニングを受けた。服装を変え、髪型を整え、身体を鍛え、女性の口説き方を習う。キャルは40年間生きてきて、女性の経験が妻ただひとりだけだった。

さえない中年男だったが、ジェイコブのおかげでいい女を次々にゲットすることができるようになった。しかし、どんな女をゲットしても、キャルの心にいるのは妻ひとりだけだった。

キャルの妻エミリーは高校時代に付き合ったキャルと幸せな家庭を築いていた。しかし、何かが足りないような気がする。心から情熱が失われていたのだ。思わず浮気をしてしまった。そしてキャルとの関係も終わりだと思った。しかし、キャルと離れてみると何故か懐かしさが込み上げる。

久々に会うとキャルは見違えるようになっていた。しかし、見違えたことと引き換えにキャルは遊び人になっていた。腹が立った。先に浮気したのは自分なのに悲しくて寂しくてやるせない気持ちになった。

遊び人のジェイコブは今までの人生で愛なんて信じていなかった。カップルのやることなすこと、イタい行為だと思っていた。しかし、キャルと一緒に過ごすようになって、彼の話を聞いているとカッコ悪いと思いながらも不思議な気分になっていた。

そんな時、ジェイコブの前に1人の女性が現われる。女性を家に連れて帰ったらすることは一つ。しかし、ベッドに一緒に入ったのに、彼女とは一晩中おしゃべりをしただけだった。

それなのに何故だか楽しくて癒されて満たされる…どうしてこんな気持ちになるんだろう。

人は今までと状況が変わると、自分自身で気づかなかった気持ちに気づきます。そして大切なものは自分のそばにあったんだと理解します。本当の愛は刺激に満ちていません。しかし、それこそが何よりもかけがえのないものなのです。

関連記事

51-b5n6C-UL._SL160_

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』 真の愛情は人生の扉を開ける。

この映画は、天才的な頭脳を持ちながらも心を閉ざす主人公ウィル・ハンティングと、妻を亡くし

記事を読む

恋愛小説家

『恋愛小説家』 素直になれない気持ちの影に純粋な思いがあるのかも

恋愛小説家という映画をご存知でしょうか。 主演はジャック・ニコルソン。 あのシャイニング

記事を読む

愛のむきだし

『愛のむきだし』 愛とは決して後悔しないこと♪

とにかく長い。 三時間を越える大作だが飽きさせない。 主人公の少年はクリスチャン

記事を読む

51Nq3APjbkL._SL160_

『ルビー・スパークス』 理想のように思えても相手を思いやる愛情も大事

私の大好きな映画「ルビー・スパークス」をご紹介したいと思います。 この映画の世界観や雰

記事を読む

51AS3F793XL._SL160_

『ロッキー』 愛は同じ境遇から生まれる

エイドリア~ン でお馴染みの映画『ロッキー』 ボクシングを題材にしたスポーツものですが、

記事を読む

風と共に去りぬ

『風と共に去りぬ』 自惚れと冷静さ

名前ぐらいならかなりの人が知っているんじゃないか、そんな名作映画、『風と共に去りぬ』。

記事を読む

フォレスト・ガンプ/一期一会

『フォレスト・ガンプ/一期一会』ひたむきで純粋な愛情が心を癒す

『フォレスト・ガンプ/一期一会』は、トム・ハンクス主演のアメリカ映画です。 原作は小説

記事を読む

ベティ・ブルー

『ベティ・ブルー』 純粋すぎる愛は激しさとともに二人を刺し貫く

ベティ・ブルー 愛と激情の日々、 フランス映画の名作です。 主人公の自由奔放な少

記事を読む

51MxEp2729L._SL160_

『人のセックスを笑うな』 振り回される恋愛はやっぱり魅力的!

■フランス映画のようなユルさが魅せる自然な2人の時間 第132回芥川龍之介賞の候補作に

記事を読む

PAGE TOP ↑